宇賀神社について
位 置
長野県と新潟県の県境に位置し、信越線黒姫駅から車で10分、上信越道信濃町インターから車で5分のところにある野尻湖の中の小島、琵琶島(通称名は弁天島)に鎮座する。
沿 革
天平二年(七三〇年)五月、当時の沼尻村の産土神として創建されたようであるが、寛永年中、旧飯山城主 松平遠江守再建口碑の趣によると、天平年中、僧 行基 当社に参拝し社殿を造り、御神体を刻み安置し弁才天女と称したことにより、初め弁才天、または宇賀弁才天宇賀神と言われ、後に宇賀神社となる。
長野県と新潟県の県境に位置し、信越線黒姫駅から車で10分、上信越道信濃町インターから車で5分のところにある野尻湖の中の小島、琵琶島(通称名は弁天島)に鎮座する。
天平二年(七三〇年)五月、当時の沼尻村の産土神として創建されたようであるが、寛永年中、旧飯山城主 松平遠江守再建口碑の趣によると、天平年中、僧 行基 当社に参拝し社殿を造り、御神体を刻み安置し弁才天女と称したことにより、初め弁才天、または宇賀弁才天宇賀神と言われ、後に宇賀神社となる。
大鳥居
二之鳥居
境内社 金刀比羅宮祠(二之鳥居をくぐり参道左側)
堀切
三之鳥居
忠臣宇佐美定行之墓(三之鳥居をくぐり参道左側)
岩波茂雄氏・安部能成氏・中勘助氏の名(石玉垣左側)
拝殿
神輿殿(昭和時代の神輿を保管)
本殿
良子女王(香淳皇后)記念碑(本殿後方)
水死された方の慰霊碑(南側湖岸)
例祭期間 | 8月26日~29日 |
例祭 | 8月26日 本宮 午前11時 里宮 午後7時 |
関川水系土地改良区五穀豊穣祈願祭 | 8月27日 本宮 午前10時30分 |
神幸祭 | 8月28日 里宮 午後2時 湖上渡御 午後3時 |
風神祭 | 8月29日 本宮 午前9時30分 |
※写真は、平成5年のご遷宮時の古材を使用した里宮の神殿
毎年、例祭期間の8月28日、町廻りが行われる。 里宮より出発し、道案内の猿田彦命を先頭に、神楽、稚児、神輿と続き、町内を巡行。
里宮の神殿にお鎮まりになる神様が神輿にのられて、町内を見回られる。
町中を見回られた後、船に乗られ、先導船を先頭に湖上渡御開始。
野尻湖民謡神楽保存会の神楽の皆さんが、湖上でお囃子を賑やかに奏でる。
その年の5年生児童が稚児を務める。
錦旗、四神旗、紫翳、菅翳とともに、琵琶島を一周され、里宮にもどられる。
式年祭期間 | 8月21日~29日 |
宝物の拝観 | 8月23日~24日の2日間(本宮) |
※写真は宇賀弁才天・十五童子像
明治11年(1878)7月に、勝海舟先生が明治天皇陛下北陸巡幸の下見検分のため野尻を通り、本社に参拝した際、当時の祠官栗田寛斎氏が勝海舟先生に所望して、額に「宇賀神社」と揮毫していただいた。その額は、長く正面大鳥居に掲げられていたが、傷みが激しくなったため取り外され、現在は模書の額が掲げられている。なお、現在の大鳥居は、平成16年檜にて新たに建立されたものである。
明治十一年七月
宇 賀 神 社
海舟 勝安芳謹書
大鳥居に掲げられている(現在のものは複製品)。天皇北陸巡幸の下見検分の際、当時の祠官栗田寛斎が揮毫していただいたもの。
二之鳥居に掲げられている額だが、筆者は不明。
従二位 勲三等功四級
侯爵 西郷従徳謹書
西郷従徳(じゅうとく つぐのり)
西郷隆盛の実弟 西郷従道(じゅうどう つぐみち)の三男。
三之鳥居に掲げられている。
日本の稲荷神 倉稲魂命(うがのみたまのみこと)と弁才天(市杵島姫命 いちきしまひめのみこと)が習合したもの。
弁才天に従属する功徳が童子の姿に変身したもの。
宇賀弁才天 二臂坐像
(うがべんざいてん)
宇賀神と弁才天が習合した神16~17世紀頃の作とされる。作者は不明。
一 印鑰童子
(いんやくどうじ)
悟り解脱へ導く神
右手に宝珠・左手に鍵。鍵は欠失。
二 官帯童子
(かんたいどうじ)
法を守る神
帯を両手に抱え捧げ持つ。帯欠失。
三 筆硯童子
(ひっけんどうじ)
学問成就の神
右手に筆・左手に硯を持つ。
四 金財童子
(こんざいどうじ)
商売繁盛の神
両手に秤を持つ。天秤は欠失。
五 稲籾童子
(とうちゅうどうじ)
五穀豊穣の神
肩に稲束を担ぎ、左手に宝珠。稲束欠。
六 計升童子
(けいしょうどうじ)
経理・経営の神
升をもつ。
七 飯櫃童子
(おんきどうじ)
食物授与の神
頭の飯櫃を右手で支える。飯櫃欠失。
八 衣裳童子
(いしょうどうじ)
着衣を整える神
両手で衣裳を捧げもつ。
九 蠶養童子
(さんようどうじ)
蚕・繭、衣服の神
両手に蚕をいれた器を捧げ持つ。
十 酒泉童子
(しゅせんどうじ)
酒の神
右手の柄杓・酒甕欠失。左手に宝珠。
十一 愛敬童子
(あいきょうどうじ)
愛情・恋愛成就の神
右手に矢・左手に弓を持つ。
十二 生命童子
(しょうみょうどうじ)
長寿の神
右手に剣・左手に宝珠。剣は欠失。
十三 従者童子
(じゅうしゃどうじ)
経営の神
宝珠を盤に捧げて両手で持つ。
十四 牛馬童子
(ぎゅうばどうじ)
動物愛護の神
牛や馬を牽く。牛馬の耳欠失。
十五 船車童子
(せんしゃどうじ)
交通安全の神
右手で船・車の綱、左手に宝珠。
期間 | 4月下旬~11月上旬 天候の良い遊覧船の出航時 |
時間 | 午前10時30分~午後3時 |
※社務所不在時は、社殿右側に御朱印の申込書が置いてあります
〒389-1303
長野県上水内郡信濃町野尻琵琶島246